経営基盤強化に伴うグループ会社の組織再編について

2025年10月1日
一般社団法人わらび座
株式会社あきた芸術村
代表 今村晋介
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
わらび座は2021年11月民事再生開始決定に伴い、APAMANグループのシステムソフト社からボランティアで資金と経営の支援を受け、経営が改善されました。現在は、劇団事業を行う(一社)わらび座と「あきた芸術村」を運営する(株)あきた芸術村の2社で活動しております。皆様の温かいご支援を頂き、おかげさまで4期目を迎え、「あきた芸術村」のわらび劇場を含む施設売上はわずかながら、右肩上がりで推移しております。しかしながらコロナ前から全国公演が半減し、公演回数と売上の減少に歯止めがかかっておりません。また施設の老朽化による修繕、物価の上昇に伴う資材、燃料費、宿泊費等の高騰によって、さらなる経営基盤の強化が喫緊の課題でありました。
このような状況の中、秋田を本社として国内外に日本の文化を発信することができるわらび座を実現するために、さらなる経営基盤の強化と従業員の労働条件向上を図るため、この度APAMANグループへ再度の支援をお願いしたところ、(株)あきた芸術村への資本提供のご提案を頂きました。
そこで2026年4月1日から、(一社)わらび座の劇団事業と従業員を(株)あきた芸術村に移管することになります。
APAMANグループは類似の手法で、2014年に経営破綻したアビスパ福岡を支援し、10年間で約9億の売上を33億まで引き上げました。戦績はJ3降格の危機からJ1に昇格し、一昨年末にはルヴァンカップで日本一のタイトルを取得しました。
これまでは資金難で、再投資はできず、最低限の修繕でしのいで参りましたが、APAMANグループが株主となることで本拠地である「あきた芸術村」の老朽化した施設に適切な修繕を行うことも出来ます。
細かい取り組み内容についてはこれから協議しますが、基本的に、秋田県に本社を置くことは変えず、全国公演では福岡や東京等に拠点をもって、知名度を高め、スポンサーの獲得、集客強化の取り組みを行い、秋田県の交流人口活性化に寄与してまいりたいと思います。
これまでの74年の事業を継続し、わらび座の認知度を高めることで、「あきた芸術村」はじめ、全国公演、拠点公演での新たなネットワークを構築し集客増に取り組んでまいります。一人でも多くの人々に感動をお届けし、私たち従業員の幸せを実現し、人間らしく豊かで平和な社会に貢献してまいりたいと思います。
引き続き変わらぬご指導、ご鞭撻のほど賜りますよう心よりお願い申し上げます。