| ■ デジタル・アート・ファクトリーの挑戦
▼ 「花ねっと」の一年
7月25日、「きたうら花ねっと」の運用開始。これで角館町・田沢湖町・中仙町・西木村の4カ町村のユーザーは、低料金でのインターネットの利用が可能になりました。ネットの名称「きたうら(北浦)」とは北仙北地域の古称。「花」は角館・中仙の桜、田沢湖の水芭蕉、西木の片栗など花の名所にちなんだもの。発足当時の参加は4カ町村の自治体の他、商工会や企業、個人の約60法人・個人。
事務局とアクセスポイントは「たざわこ芸術村」に置かれました。
「私たちがどんなことをやってきたか。まず、インターネットって誰も使ったことがなかったわけですから、講習会を数多く開いてきました。ここはどうしたらいいか等、相談に来る人たちへの技術指導や、会員のホームページづくりのお手伝いも」
各町村が単独で行なっていた観光PRを”花ねっと”は共同で行うようになった。
産業祭の”生中継”や田沢湖マラソンの個人記録速報、等々も行ない、「4カ町村広域の情報センターとしての機能も持ちつつあります」。
また、県内の女性インターネット仲間でつくるサークル「ミックスサラダ」の結成を呼びかけ、活動を支援している。ホームぺージづくりをサポートした「県南日々新聞」(大曲仙北のニュースを報道)は毎日200〜300人が見て、人気を呼んでいる。
「花ねっと」開始一周年を記念したクイズ(賞品は「北仙北の旅」や米・みそ・山菜等の特産品)には、全国から6000人のアクセスがあり、2000人が応募。皆、予想以上の反響に驚いた。
現在、会員は280団体・個人。
▼ 芸術村の現場から
「今度は、同じことをこの芸術村の中でもやっていきたいと思っているんです。インターネットは文字だけでなくカラー映像、しかもそれが動くわけだし、音も出る。訴える力が格段に強い。
今回、うち専用の新しい設備を独自につくったわけで、これからは各部署が、それぞれの現場から直接、新鮮な情報を打ち込んで画面に流すことができる。システムはつくったんで、あとは講習と実践です」
たとえば、「今日から”お食事処ばっきゃ”では、こんな新メニューを出しています」とか、「田沢湖ビールでは、今日はバイツェンの仕込みをしています」とか。担当者たちの短い感想やエピソードも付け加えられると、肉声がより伝わる。
もちろん、それとは別に読みごたえのある情報も提供できる。
▼ 県内初の助成で
折しも、秋田県はインターネットの運用を高めるため、県内各地域でアクセスポイントをつくるところに初期費用を助成する方針を打ち出しました。
「それで周辺4カ町村とともに”北仙北インターネット協議会”を結成し、ここが県内初の助成対象になったわけです」昨年3月下旬、「北仙北インターネット協議会」が設立。7月のサービス開始をめざして準備に拍車がかかりました。
4月。コンピューター室に新人・海賀孝明(26歳)が加わります。茨城大学大学院で機械工学を専攻。卒業後、科学技術庁関連の団体に1年勤務しての入座でした。
「入って早々の仕事は部品を買って来て、インターネットの設備を組み立てること。今までやったことがなくて、初めてだったんですよ。技術センターの人に教わりながら一緒にやっていくうちにだんだんわかってきました」
5月には、北仙北インターネット協議会設立を報じる新聞記事を片手に甲山知苗さん(大曲市在住)が訪ねて来ます。「きっと人手が必要に違いないと思ったんです(笑い)。これまで何年かタウン誌づくりに関わってたんですけど、これからの情報発信は絶対インターネットだと」 |