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| ●バイツェンの特徴 |
| このバイツェンの特徴は、独特の酵母によって醸し出されるフェノールの風味(これがフルーツの香りを作り出す)とクリーミーな泡、そして、滑らかな口当たりです。 これは、原料に小麦を大量に使って、それを、ケルシュ、アルトと同じ、古来からの醸造法である上面醗酵で醸造することで造り出されます。 この誠に印象的なキャラクターを説明するのは、非常に難しいのですが、大げさに言えば、日本人のビールという概念から大きく外れた味がすると言っても良いと思います。 グラスに口を付けたときのクリーミーな泡の感触。ちょっと粘り気を感じるほどのなめらかな口当たり。ビールらしからぬバナナに似た香りなど、どれもこれもが初めての方には、ちょっと抵抗を感じるほどに衝撃的に映ることでしょう。 言いかえれば、このバイツェンに慣れてしまうと、市販のビールはつまらなく感じてしまうほど、個性的なビールであると言えます。 日本人にとっては新感覚のビール。 ビールの奥深さを知っていただくために、是非一度体験していただきたいビールです。 ヨーロッパでは、この小麦を大量に使ったビールの事を、オリがたまって白っぽい色になることから、総称して「ホワイト・ビール」と呼んでいて、その内、南ドイツの、とりわけバヴァリアの東部で昔から造られているものをバイツェン(ドイツ語で小麦)と呼び、またの名を、「ヴァイス(ドイツ語で白)ビール」と呼ぶ事もあります。 このバイツェンは、ケルシュとアルトとは違って、どういうわけか同じ上面醗酵ビールでも、熱烈な支援者がいたわけではなかったため、新しい技術で造り出された下面醗酵のピルスナーにマーケットを奪われ、他の古い伝統を持つビールと同じように、一時は「古臭い」と人々から軽視されて、実際、消滅する危機に陥った事もありました。 しかし、最近になってミユンヘンを始め、様々な都市で人気を盛り返して来て、今では特に若い世代に受け入れられています。 その理由がおもしろいのは、若い人たちの方が自然指向の製品に敏感で、彼らは、ボトルの底にオリが溜まるのを見て、ナチュラルなビールだと思ったというわけです。 もちろん、その独特の最近のビールらしからぬ個性あふれるキャラクターも、時代のロマンを感じさせて、逆に鮮烈に映った事でしょう。 昔、そのオリが古臭いと言われたビールが、時を経て、価値観が変わり、やはりオリによって評価され復活したわけです。 かくして、現在では、完全にマーケットを取り戻し、日本の秋田県のこんな田舎でも造られるようになるまでに成長しました。 そう、まさに「復活したロマンチスト」という印象が強い、自然派指向のビールなのです。 |
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